10月13日~鍾乳洞~
こんにちは。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
台風の影響はない(海は荒れてます)沖縄から
お届けします。
今回は沖縄南部を人文地理学的な視点で考察しています。
ここまで
シーサー→石彫大獅子→琉球石灰岩 という流れでご紹介してきました。
☆前回の記事「琉球石灰岩」☆
https://shizentaikenokinawa.ti-da.net/e11293625.html
というわけで、今回は石灰岩のネタを受けて「鍾乳洞」についてです。
鍾乳洞とは石灰岩地形のひとつ。
地下で石灰岩の容食作用が起こり形成される洞窟です。
沖縄の方言で「ガマ」といいます。
沖縄南部ではこうしたガマが至る所に点在しており、
沖縄戦が始まると人々は
砲弾の嵐をさけるためそこに避難したというわけです。
ここでよく、混同されがちな3つの言葉を簡単に整理してみましょう。
ガマ:天然の鍾乳洞
防空壕;人工で作った避難用の洞窟
トーチカ:ロシア語で「防御の中心となる陣地」
地盤を形成している一部になるので、
そう簡単に落盤する恐れもなく、
また大地にしみこんだ「天然の水が滴る」というのも
人々が避難したという視点でみると重要なポイントです。
沖縄戦では約3ヶ月にわたって
住民が暮らす地上で激しい戦闘が行われました。
ガマの中は当然真っ暗ですが、
人々はそこでいつ終わるのかも分からない戦争のときを過ごしていたのです。
初代シーサー「富盛の石彫大獅子」には
現在も銃弾の跡が残っています。
ということで、次回はそんなガマのひとつ
修学旅行でも平和学習の場になっている
「クラシンウジョウ」いついてご紹介します。
~おわり~
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