【沖縄南部】自然体験学校 沖縄校スタッフblog ~八重瀬町からお届け!~

沖縄南部の観光やおすすめスポットなどを中心に 日常の何気ない沖縄などもお届けします!

【八重瀬町 ホロホローの森】森に入り、調べれば調べるほど、調べたい事が増えていくのです。

はいさいの~まんじゅう

雨の沖縄 雨
そんな中、お客様のガイドの前に必ず行う
フィールドの下見をした際に目に留まったもの

今回はやえせホロホローの森散策のガイドでした

ホロホローの森、足元にたくさん丸いものが落ちていました↓

【八重瀬町 ホロホローの森】森に入り、調べれば調べるほど、調べたい事が増えていくのです。
大分熟れて落ちています。やわらかいぃ。

これは、ハマイヌビワ という木の実です。この木はガジュマルのように気根を伸ばし、
タコのような幹を絡ませて成長させる「締め殺しの木」とも言われる植物。

実を半分にカットしてみると、こんな感じ。
【八重瀬町 ホロホローの森】森に入り、調べれば調べるほど、調べたい事が増えていくのです。

調べてみると実は「実」ではなく「花嚢(かのう)」というそうで、
嚢の中に花がある、変わったものです。
初めて聞く方にはややこしく感じるのですが、掻い摘んで記すと
イヌビワコバチという虫がおりまして、この虫のメスが花嚢の中に入りこみ、
産卵します。1個ではなく複数個産みます。
この虫の雌に、ハマイヌビワの花粉が付いていて、
花嚢の中にある花に花粉が付き、受粉が成るのです。

卵から孵った幼虫達は、この花嚢の中で成長し、
成虫になるとオスはメスと交尾します。この時点で虫はまだ花嚢の中にいます。
 
交尾を終えたメスは、花嚢の頂から外に出ます。
この時、花嚢の出口付近には雄花が花粉を出しており、
この花粉をつけて、若い花嚢を求めて飛び去ります。
そして、メスが運んでくれた花粉で、花嚢の中で
受粉が成り、ハマイヌビワの種子ができる、
これが繰り返されます。

つまり、ホロホローの森に落ちている丸いものは
受粉を終えた後の、ハマイヌビワの種ということです。

ガジュマルも同じ方法で受粉して種を作っています。

とまぁ、なかなか勉強になる内容の植物が
たくさんあるのがホロホローの森の面白いところで
調べれば調べるほど調べたい事が増えていくのです。

ぜひ、ガイド付きでホロホローの森、入ってみてください!


同じカテゴリー(八重瀬町の森/ホロホローの森)の記事
本日のホロホロ
本日のホロホロ(2020-01-31 16:25)


 
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。